東加古川駅前1分 自分で体をよくする方法を学べる整体・鍼灸(はり・きゅう)院こはく

花粉症

花粉症は体内に入ってきた異物をほうり出そうとする体の反応です。

花粉という異物の侵入を下記の方法で防いでいます。

①鼻水・涙で花粉を洗い流す

②鼻づまりで侵入を防ぐ

③くしゃみで体外へ吹き飛ばす

この流れを詳しく説明すると

異物(アレルゲン)の侵入

体は排出したい 排出するためにIgE抗体を作る

※「Ig(アイジー)」は免疫グロブリン(めんえきグロブリン、immunoglobulin)の略でそのEタイプ

抗体ができた状態で再度異物(アレルゲン)の侵入

目や鼻の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合

肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り体外に出そうとする

①鼻水・涙で花粉を洗い流す

②鼻づまりで侵入を防ぐ

③くしゃみで体外へ吹き

細胞やがん化飛ばす

※人の体を守るしくみを免疫といいます。

免疫について

 「疫=病気を」「免=まぬがれる」という空気や食べ物と一緒に侵入してくる病原菌やウイルスなどの異物を撃退し、病気にかからないようにするシステムが備わっています。
 
この免疫という仕事を主に担うのが白血球で、血液やリンパ液の中には白血球という細胞があり、異物がはいってくると戦います。
 
白血球には下記のふたつの異物の処理方法があります。
 
①細胞性免疫…直接異物を食べたり、活性酵素などを吹きかけて殺したり、異物に占領された細胞やがん化した細胞を破壊したりする
マクロファージ(大食細胞、血液中では単球)・好中球・ヘルパーT細胞・キラーT細胞・NK(ナチュラルキラー)細胞など
 
※マクロファージは血液やリンパの流れにのって体内をめぐり異物がはいってこないか監視しています。細菌などの異物をみつけると食べてしまいます。食べると同時に好中球や他のマクロファージを呼び寄せるケモカイン(遊走因子)という物質を放出します。
 
しかし次々と異物が侵入してくると見逃してしまいます。そこで次に紹介する②が登場します。
 
②捕まえて、排除する役割です。①のマクロファージは異物食べた後に識別できるものを近くのリンパ節にいるヘルパーT細胞へ渡しにいきます。
 
マクロファージがヘルパーT細胞にやっつけた異物のマークを手渡すことを「抗原提示」と呼んでいます。
 
※ヘルパーT細胞のTは胸腺(Thymus)の頭文字で骨髄で生まれて心臓の前にある胸腺へいき、自分の細胞のマークと異物のマークの違いをちゃんと区別できるように訓練をうけた上級のリンパ球です。
 
抗原提示を植えたヘルパーT細胞はIL-4(インターロイキン)などのサイトカインを放出してB細胞に「抗体」をつくるように命令します。
抗体を作れと命令するのがヘルパーT細胞、抗体産生を止めろと命令するのがレギュラトリーT細胞です。
 
※サイトカインの「サイト」は細胞という意味で、細胞が出す一種のホルモン様の生理活性物質です。これは血液やリンパ液の中を移動している細胞同士の伝達方法で、「細菌を捕まえるための抗体を放出しなさい」と情報を流します。
※B細胞のBは骨髄(Bone marrow)の頭文字で骨髄で生まれたリンパ球のことです。異物が侵入するとそれを捕まえる抗体をつくる役割があります。
 
抗体のことを「体液性免疫」といいます。抗体は免疫グロブリンとよばれIgM・IgG・IgA・IgD・IgEの5種類あります。
ヘルパーT細胞から放出されたサイトカインを受けてB細胞は分化し、形質細胞となって、その異物に対応する専門の抗体を産生し、放出します。
B細胞の表面にIgMはくっついています。B細胞はサイトカインを浴びると、分化・増殖し、形質細胞に成熟します。この分化の途中でIgMをもつB細胞はIgGを産生する形質細胞へと変化します。このIgGは抗原と結合します。「これをオプソニン化」といい結合することでマクロファージや好中球が食べやすい形になります。さらに好中球の食欲が増して抗原がどんどん処理されます。
すべてのB細胞がIgGを産生する形質細胞に分化するわけではなく、IgAやIgEにかわったり、IgMだけになったりする細胞もいるのです。
 
 

アレルギーに関わるIgE

抗体の働きとしてIgEには花粉症のようなアレルギーといった過剰反応を起こす特徴があります。このIgEはヒト免疫グロブリンの0.001%以下と少ないのですが、花粉症などのアレルギー疾患の人の血液中のIgE濃度は非常に高く正常値の50倍から100倍それ以上のこともあるようです。

 

アレルギーの研究

ミュンヘン大学のエリカ・フォン・ムーチウス博士によりドイツ・オーストラリア・スイスの3カ国による大規模な共同研究が行われました。

アレルギーの子どもと、アレルギーでない子ども800人以上を対象として、生活している部屋のホコリを集めました。結果はアレルギーでない子どものマットレスからは、細菌が持つエンドトキシンといわれる成分が多く見つかりました。

エンドトキシンは目には見えませんが、家畜のフンに多く含まれ、家畜小屋の空気中に大量に漂っています。この共同研究では、農家の子どもだけでなく、日頃、家畜と触れ合う機会の多い子どものマットレスからも共通して見つかりました。すでにモンゴル健康科学大学のムンフバヤルラフ博士や、オーストリアのザルツブルク大学のヨセフ・リーデラー博士らから「農家の子や、家畜と触れ合う機会の多い子には、花粉症とぜんそくが極めて少ない」ことが報告されていました。子どもの頃に家畜と遊び、エンドトキシンを吸って育った人は、INF-γをつくりやすいので、IgEのクラススイッチは少なくなるという研究もあります。

 

アレルギーと胸腺

抗体の産生を命じるヘルパーT細胞も、それを停止させるレギュラトリーT細胞も、ともに胸腺でつくられ免疫の司令官として教育されます。胸腺は非常にデリケートな臓器でマウスを24時間金網に閉じ込めると、その重量が約半分になるほど萎縮したというデータがあるくらいストレスに弱いのです。

 

花粉と免疫の働き

花粉は昔から存在していて有害なものではありません。しかし花粉が鼻や目の粘膜にくっつくと粘膜固有層に存在するマクロファージがこれを貪食し、そのマークをヘルパーT細胞に抗原提示すると、全く無害な花粉成分に過剰反応してしまい、これを処理しようとしてIL-4をB細胞に向けて放出します。そしてB細胞は形質細胞に分化し、IgEをつくりはじめます。花粉成分に特異的に放出されたIgEは、粘膜にある「マスト細胞(肥満細胞)」の表面に次々と結合していきます。このマスト細胞にはヒスタミンやロイコトリエンといった強烈な化学物質が大量に詰まっていて、スイッチが入るとこれらの化学物質を一気に放出して打撃を加えるという独特な異物処理法を用いています。特にヒスタミンは炎症物質なので炎症を引き起こします。

マスト細胞に結合したIgEは起爆装置のような役割をします。IgE単体ではYのような形をしていますが、ひとつの抗原が2つのIgEをまたいで捕獲されると起爆装置にスイッチが入ります。これをFcレセプターの「クロスリンク」といいます。マスト細胞上にIgEが少ししか結合できないときにはこのまたがる架橋はおこりません。IgEが少量であれば間隔があきすぎて2つのIgEの橋渡しができないのでスイッチははいりません。スイッチをいれるには橋渡しできるほどの大量のIgEが必要です。

IgEはヒト免疫グロブリンの0.001%以下しか通常は存在していないのですが、抗原の侵入が繰り返されることによってIgEがつくられる量が飛躍的に増大される「獲得免疫」というシステムがあります。

B細胞はヘルパーT細胞からの情報をもとにその抗原特有の抗体をつくりますが、すべてのB細胞が形質細胞に分化するわけではありません。その一部は形質細胞の一歩手前で分化を止めてしまいます。これは「メモリーB細胞」と呼ばれ次に同じものがはいってきたときに速やかに形質細胞になれるよう抗原の情報を記憶しておきます。同じ抗原が侵入するたびに反応が早くなり、大量に抗体を放出できるメモリーB細胞が温存されていきます。なので何年にもわたってスギ花粉を浴び続けていたり、一気に大量の花粉を吸引したりすると突然にスイッチが入ってしまいます。

ヒスタミンとサバ

 

マスト細胞から放出されたヒスタミンは、鼻や目の粘膜に存在する三叉神経を刺激し、くしゃみや鼻水や涙などの反応を引き起こさせ、次々とやってくる花粉成分の侵入を阻止しようとします。

サバを食べた時に出るじん麻疹はヒスタミン中毒とも言われます。ヒスタミンはアレルギー様食中毒を起こす物質です。

IgEの研究

 

 

東京農業大学教授の松田浩珍先生は、IgEを産生できるネズミと、産生できないネズミを使い、産生できるネズミは吸血ダニを撃退できることが実証されました。吸血ダニから身を守る上で、IgEが有効な武器であることがあきらかになりました。

 

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